まだまだ残暑が続きますが、皆様はどんな夏休みをお過ごしになりましたか?私は、日頃読めなかった本を色々読んでみましたが、谷川俊太郎さんの『詩ってなんだろう』から一部分を紹介したいと思います。音楽の始まりはことば… リズムの根っこもことば… ですね。 (sada)
《ナバホ・よるのうた 金関寿夫訳》
オホホホ ヘヘヘ ヘイヤ ヘイヤ オホホホ ヘヘヘ ヘイヤ ヘイヤ
エオ ラド エオ ラド エオ ラド ナセ ホワニ ホウ オウオウ オーエ
ホワニ ホワニ ホウ ヘイエイエイエ イエイヤヤーヒー
*音だけで意味のないうたや詩がある。でも意味がなくとも、声には人の心を動かす力がある。文字には音がある。詩には声がある。
《かきくけこのかたいこと まどみちお》
カキクケコ カキクケコ かきくけこの かたいこと かちかち こちこち かめません
サシスセソ サシスセソ さしすせそは すずしそう さやさや そよそよ かぜのよう
マミムメモ マミムメモ まみむめもは ねばっこい もっちりむっちり やわらかい
ぶよぶよぶゆぶゆつぶれそう
《なんでもないよ 糸井重里》
おとうさんっ なんだい おとうさんっ なあに おとうさんっ なにかよう おとうさんっ だからなあに
なんでもないよ ただ よんだだけ
おとうさんっ はい おとうさんっ はいよ おとうさんっ はいはい おとうさんっ はいっ
なんでもないよ ただよんだだけ アハハハハ アハハハハ
*何でも無い事も、面白い。何でも無い事も、詩になる。でも、何でも無い事を見つけるには、注意深い心が、いる。(*印は谷川さんの文章です) |