先月号に引き続き今回のテーマも昭和です。
私は戦後の高度成長期のまっただ中で育ちましたので、新しい風が吹き荒れていました。教育や食べ物、生活用品しかり。そして器械類… 三種の神器に始まり、携帯ラジオ、テープレコーダー(オープンリール! ご存知ですか?)そして蓄音機。
私が小学校の頃使っていて、現在手元に残っている唯一の物がSPレコード用の手回し蓄音機。スピーカーの朝顔は付いていませんが、私にとっては想い出の品です。音楽好きの父がしょっちゅう聴いていました。私は手回し係で一緒にオーケストラ曲(カルメン、ハンガリアン舞曲etc)やシャリアピン(ヴォルガの舟歌)やマリアン・アンダーソン(アヴェ・マリア)のうたう歌曲を聴いて育ちました。
手回しですので、ゼンマイが切れて来ると回転が遅くなり、だんだんと音が低くなり遂には回転板が止まってしまうので、止まらない様に一生懸命回すと速い回転に戻り、音もだんだんに高くなって通常の演奏に戻るのが面白くて、いつも父のお付き合いをして夜更かしになった事を想い出します。蓄音機の詳細は豆知識を読んでくださいね。(sada) |