コラム 【8月号】
● 今月のテーマ 〜 嬉しいお話 〜
 7月号で父(清水崑)の事を少し話しましたが、その続きです。父は漫画家でしたが、昭和20年頃から[かっぱブーム]を巻き起こし、当時珍しかったテレビでのまんが動画の放映や、似顔絵の生放送にも出演しました。

ja.wikipedia.org/wiki/清水崑

 父を思い出して頂けるヒントは[黄桜のコマーシャル♪カッパパ〜ルパパ〜]そして[笑点の林家木久扇さんの師匠]でしょうか。7月号で書きましたが、今年に入り父の残してくれた品々を整理している時に、その林家木久扇さんが噺家デビューの折に製作された手ぬぐいが出て来ましたので、早速木久扇さんさんに連絡したところ、是非手元に置きたいとのこと。

 保存状態があまり良く無かったので恐縮しつつ送りました。大変喜んで頂き、宝物にするとの嬉しい葉書を頂きました。折に触れて父の名前を公の場で仰って下さっていて、[清水崑を忘れないでね運動]に苦心している私にとっては、とても有り難い存在で感謝しています。



豆知識
♪浜辺の歌 …季節柄、海の歌として♪浜辺の歌 を取り上げる機会が有り、歌詞を調べたところ、今は余り使われないことばがあったので、注釈を付けてみました。懐かしい歌ですね。皆様は歌った事がおありでしょうか?

♪浜辺の歌 林古渓作詞 成田為三作曲

あした[朝]浜辺を さまよえば
昔のことぞ しのば[偲ば]るる
風の音よ 雲のさまよ
寄する波も 貝の色も

ゆうべ[夕方]浜辺を もとおれば[廻る→移動する]

昔の人ぞ しのばるる

寄する波よ かえす波よ

月の色も 星のかげも


はやち[疾風]たちまち 波を吹き
赤裳(あかも・女性の赤い装束)のすそぞ ぬれひじし[びしょぬれになる]
病みし我は すべていえて
浜の真砂(まさご) まなご[愛子→愛する子供]いまは
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