コラム 【12月号】
● 今月のテーマ 〜 元ウルグアイ大統領ムヒカさんの言葉No.2 〜
 コロナに翻弄されながらあっという間に12月となりました。免疫系の持病があるムヒカさんも又、コロナに影響され政界からの引退を余儀なくされたそうです。

 報酬の大半を寄付し清貧な暮らしぶりで知られ[世界一貧しい大統領]と呼ばれましたが、『貧乏ではない。貧乏人とは、求めるものが多すぎる人のことだ』等の言葉を残しました。国際会議では、開発に国同士が対立する世界に向かって『発展が幸せに反してはなりません。人類の発展は幸福のためのものです』と述べ、引退表明の議会では、成功とは『倒れるたびに起き上がるということだ』と語っています。これが、人間本来の考えではないでしょうか。

 翻って世界へ目を向ければ、先の大統領選における真逆の姿。人間の業ともいえる恐ろしい迄の凄まじい執念。良くも悪くも影響力は絶大です。正しい考え方、生き方を子ども達に残すことの難しさを年々感じています。しかし、めげずに伝え続けなければ!と思う年末でもあります。来年は丑年。ゆっくりしっかり地道に進んでいければと思っています。皆様どうぞ良い新年をお迎えくださいませ。(sada)
リトミック豆辞典
インドネシアの音楽… 民族音楽、エスニック音楽と聞いて、すぐに思い浮かべるのが、インドネシアのガムラン音楽ではないでしょうか。東南アジア群島の大部分を占めるインドネシアの音楽には、ヒンドゥー教文化、仏教文化、イスラム教文化などが次々と伝えられ、インドネシア独自の多様性をもつ音楽文化が島や地方ごとにつくられました。現在のインドネシア音楽の中心となるのはジャワ島とバリ島における豊かな楽器遺産・演奏形態(ガムランなど)・音楽理論・レパートリーなどです。ガムラン音楽はジャワ島とバリ島で行われている合奏音楽です。西洋の管弦楽や東南アジアの雅楽と並ぶ大規模なもので、旋律打楽器を中心とした一種のオーケストラとみなすことができます。楽器としては、デムン、サロンと呼ばれる金属片を並べたものを槌でたたくものや、鍋状の金属器を逆さまにしたもの、木琴、両面太鼓、縦笛、声など大編成となります。これらは、(1)主旋律を奏する楽器群(2)旋律装飾のための楽器群(3)周期的な拍節法の拍数を合図したり、リズム、テンポを支えたりする楽器群に分かれます。純音楽として演奏されたりもしますが、おもに舞踏・演劇の伴奏となります。
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