コラム 【3月号】
● 今月のテーマ 〜2010年度修了 ありがとうございました〜
 今年度も講師一同、音楽のお勉強は勿論ですが、集団生活のルールやけじめ、そして協調性や忍耐力をつけて頂くという事を、これから成長していく上での基本となる、最も大切な事と位置付けて、レッスンを通して伝えて参りました。

 音楽は、1+1=2 というように目に見えた形として表れません。しかし、内面の成長を促して、心に優しさや休息を与えてくれます。日に日に我々の置かれている状況は、窮屈で競争の激しい世の中へと進んでいます。これから、そんな世の中で成長していかなければならない子ども達に、“音楽”で、少しでも休息の場を持って欲しいと願っています。価値観も多様化して、何が真実大切なものなのかも、確信できなくなっているかもしれませんが、目先にとらわれる事無く、大きなスパンで将来を考えてあげたいものです。世界中あっという間に情報が駆け巡り、良くも悪くも一方的な意見に左右される世の中です。自分をしっかりと見つめ、地に足の着いた生活の出来る《人》になって欲しいと願っています。

 これからも音楽を通して、少しでも皆様のお役に立てたらと思っています。 今後共、定成音楽教室のレッスンを続けて頂きます様、どうぞよろしくお願い致します。


定成音楽教室主宰 定成淡紅子 講師一同
リトミック豆辞典
理論は経験のあとで… リトミックでは、音楽を身体活動、楽器、歌など、質感違ったいろいろな音や方法を使って経験します。このことで音楽を多面的に捉え、深く経験することができます。リトミックには「理論は経験のあとで」という原則があり、ダルクローズは、まず自分自身を知ること、そして身体的、知的成長の上に、社会の一員として調和し、自分自身を上手に表現できるように求めています。『ダルクローズに関する論文より』
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